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詩人:aria
いつか君が
見たいと言った水平線
想像したより
自分が小さくて
胸を撫で下ろす
駆け回って
しがみついてた現実は
意外とコンパクトで
一瞬で呑み込まれ
溺れる隙もなく
あるべき場所に還ってた
大袈裟な切なさ
冷たい海に浸りたい衝動
やたら寂しがるのは
誰
セプテンバー・サンセット
哀しいことは一つだけ
愛した人が
私を愛さなかっただけ
それだけの
ちっぽけな寂しさ
空に投げたら
周りを染め上げてゆく
優しい橙色
今日だけは
少し思い出して
少し唄って
夜を迎えるまでの
数分間
こっそりと泣いた
セプテンバー・サンセット
哀しいことは一つだけ
君が私を忘れて
私が君を忘れられないだけ