詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕の瞳はさっきまで濁っていて
都合の良いこと以外なにも見えなかったけど
もう濁りもなくなったから君がよく見えるよ
君の顔はしばらく見ない間にずい分やつれたね
僕はなぜか君を抱きしめていた
君の涙に胸が熱くなって
二人の心に灯る炎が消えてしまう前に
今夜どうか出来損ないの愛を完成させようよ
小さなラブソング
やさしいメロディにのせて奏でようか
君の元へ幸せを運び届けるために
僕はロマンスみたいな輝きに満ちた日々をあずけたい
このからだ全部で君を包みたい
愛することの傷みも尊さも知ってきた二人はもう一度
イチから歩き出すよ
今度という今度は心濁らせたりはしない
偽りなどに負けない真実を導き出そう
二人が進む愛のバージンロード
笑顔の花で埋め尽くそう
愛の行く末に倖あれと祈りながら。