詩人:鰐句 蘭丸
君を 乗せて行ってしまうバスが到着して 自動ドアが開いて 次はバスが君を待っている
君は笑いながら 俺に バイバイをして ファッションショーのモデルなみのターンを決めて バスのステップをあがっていった
車窓越しに君を見たとき あの モデルなみのターンを決める前に見せた笑顔は
笑顔は くしゃくしゃにした泣き顔の涙に 台無しになってた
窓際に座った君は 俺には顔を見せずに バスが 俺の目に小さく映るまで 君は君の膝とにらめっこ してたんだろうね
ごめんね 君の涙さえ拭いてあげられなくて