詩人:雨蛙
夜風に乗って金木犀の甘い香りが僕を包み込む空を緋色に染める君の街までこの風が届けばいいのに眠れぬ夜の独り言は遠い静寂へ消えて行く朝靄の向こうに遠ざかる小さな鼓動を想いながら今日も暗闇に「お休みなさい」を呟いて瞳を閉じた