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[160256] ミティオリックシャワー

詩人:ぺこベット

鈍く光る紺色の空の中1つ
輝く流星を撃ち落とせば
手の平の闇に包まれて
そのまま消えてしまった
ただ僕は光りを手に入れたかっただけ

紺色の空にはまた雨のように
流星雨が降り注ぐけど
撃ち落とせばすべての闇に
溶けてしまった

そうやって僕は夜空のすべてを
手に入れた気がした
手の中の流星はまた夜空に上がり
僕の手の届かないところへ
行ってしまった

もう一度撃ち落とせば
今度は本当に消えてしまうと
知っていた

僕にはもう流星は撃ち落とせない
人々の夢を背負う
夜空の滲んだ光りは撃ち落とせない

君を閉じ込めていたなら
夜空に消えてしまうことも
なかったのかもしれない

夜空の滲んだ星のどれかに
君を探して銃を向ける

いくら撃ち落としても
それはただの夢なのに

今日も君は流星雨の
どれかに紛れ込んでいる

2010/09/07 (Tue)
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