詩人:恭ノ字
子供が無邪気に欲しがる様に 満面の笑みで
嬉しそうに手にいれて
大切に、とても大切に
膨らませました。
それは、大きく、とても
大きく膨らんで
白地にピンクのハートは
まるで笑っているよう。
素敵だねって褒められて
本当に嬉しそう。
嬉しそうだったのに…
彼女は泣いている
遠く空の彼方を見上げては
今は無い、感触が
握りきれない右手に残ってる。
彼女は泣いている。
とても大事にしてたのに
大事なもの程、
その手を離したら、
1番遠くへ飛んでいく。
彼を。
2008/02/26 (Tue)