詩人:理恵
心の呼吸はとっくに止まっているのに
心臓は鳴り続けているんだ
身体は魂の入れ物で
動く以外の機能はないのに
人情とか、思考とか
そんなものを求められても
応えられるはずないのに
ぼくは、身体を殺せない
臆病者だ
心を土に埋めることはできるのに
身体を海に投げることはできなくて
今が苦しいわけじゃないから
苦しいのは未来だから
どれだけ同情すべきモノがあったとしても
どれほどの誘因があったとしても
行動したのは、ぼくだから
もう、ただただ眠りたい
深い森の奥に
吸い込まれるように
H26.12.2