詩人:明希
十字架とは自身の罪の証
僕等は意味も分からず正義を唱え
聖なる輝きに御心を囚われる
いつしか神体は朽ちたった
民衆は喉元に装飾を飾る
磔に祈る信者達
汝罰せられること哭かれ
まるで狂気の沙汰
せいぜい祈り続けるが良い
自が祈りを捧げる十字架の
罪の戒めである十字架に
神は 自らの痛みを
そこに存在させ続ける
神はその体で罪を購う代わりに
同じく罪を
神に背いた罪を
人々へ背負わせる
その罪を購うのは
今度は人間自身であると
神は天使の公正さと
悪魔の狡猾さを持ち
僕達には
永遠の罪を与え
無邪気かつ残酷に微笑む
1つの実から始まった罪は
永遠に許さる事はなく
神を失った十字架が望むのは
それに祈り続ける人間達