詩人:yumi
誰とも比べ物にならないわ
私の薬指に光るダイヤ
幸せの振りして街に出れば
汚い男共が足を引く
横目で流して
お決まりのセリフ
「急いでいるので」
何をそんなに急ぐのか
無駄な時間を過ごしてやれば
後に気付く 長すぎる夜
早足のヒールとは逆に
時間だけが 止まってく
いつの間に捨てて来たのか
しがみついたプライドだけに
私は小指でぶら下がっている
別れてもはめている
ダイヤの指輪がその証
気付けばホームで泣いている
抜け出せぬ地下鉄
終わらぬトンネル
終わらぬ夜
抜け出したい
指輪からも
夜からも