詩人:リコ
そういや目的も何もあったもんじゃない甲羅を無くした僕はなめくじみたい他生物に怯えて活きるより生きるを選んだあの空に向かって射精できたなら喰えない僕にはビクトリー論より叫ばせて泳がせてしょっぱい世界がお似合いだから冬の雨は凍みのろのろ這う僕の上を風は優しく見下ろした大海まであと数歩破かれた殻は砂浜の中に奪われた古い甲羅などはもう見向きもしないと誓ったんだ