詩人:山鳩
空を見上げやがて雨も上がる
雲間から差し込む薄紫色の陽の光は
暗く沈んだこころに
ぬくもりを感じさせ和ませる
別れた人を想い涙する
この世に生まれ
偶然あるいは必然か
君と同じ時代に生きたこと
命ある限りふたり
見つめあい夢を抱いた
信じあい傷つけあい
零れ落ちた愛は何処へ
時は流れても
あのすばらしい思い出は
きっといつかよみがえるだろう
そんなささやかな望みをこの胸に
こころの片隅に記憶を刻み込み
また新しい何かを始める
雨もあがり哀しみも通り過ぎる
こころも晴れて
安らぎと自信を与えてくれる