詩人:あいる
なみだ 哀しみの染みあと
無防備になる
充血した眼は世界が墜ちてもみることをやめないから
君をこの世界に包囲してあげる
世界も透きとおる心を独占したがっている
人は哀れんだ様子で
照らす日差しを嘲笑してた
この感情は哀しいとかじゃ判断できない
混ざりすぎててボクの言葉じゃ表現できず朽ち果てて濁っていく
なみだ 哀しみの染みあと
月明かりで浮き出た
頬に残った染み
ボクはそれを哀らしいと思うんだ
愛らしいと
ただ流れてしまった感情はただ流れてしまったんだから、流してしまえばいいよ
ボクの注ぎ注ぐ愛に
君が満ち足りて
少しでも零した愛が
めぐりめぐって
ボクに還ってくればいい
そこに触れられるものがあるなら
きっとそれは君なんだよ。