詩人:未知
ぐうぜんの出会い
あまい甘いあまい。妄想
恋はいつだって罪を誘う
夢のなかに今日という
現実を浮かべたら
はじけるように空を飛べ。
手をつなぎかけては
さりげなく振りほどき
近づいたと思えば
また遠ざかってゆく
コアクマなそぶりに
やられっぱなしだよ
いまこの瞬間もまた
深くふかい穴に落とされ。
醒めないでいまだけは
ほほ笑んでここにいて
意味深なことばと
うらはらな態度
絡みついたままずっと
胸の奥底でザワついてる
くやしいけれど好きなんだ
せつないほどに。もう救えない
でもその名前は
まだ口にはださないで
平気なかおじゃいられない