詩人:甘味亭 真朱麻呂
このまま深く濃い闇に染まるのもいい このまま運命のせいにして死ぬのも悪くない どうせ僕が探している人はもうどうやったって無理なんだそうだ醜い僕には君みたいな醜い女がお似合いさ 暗やみに包まれて 空が漆黒に染まる頃 君はどこでなにしてる…? 紅い月はそんな僕を見て 可笑しそうに微笑んでいた まるで僕をバカにするようにゲラゲラと笑い出した 耳障りなその笑いが 鳴り止むまで 僕たちは醜い者同士夜通し生い先の夢を語り合った。