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詩人:是清。
「張り裂けさうな胸を」
誇張にも似た比喩で対抗
するべき事はしたのだし
其のやうに卑屈にならずとも良い筈だ
多分/きつと其の筈だ
「君の綺麗な手に見惚れてゐる」
頬染めて俯く
僕はまう今日一日
君と目を合はせられないな
触れ合つて何かしまつたら
悦びを通り越して何処かへ逝つてしまふ
揺るぎない
挫けない
強靱な精神を
情けない
笑えない
余裕の無い僕にくれよ
堪えない/止められない/まう一回
良いかい?
「狂ほしい程胸が」
むず痒い
心の振幅は広くて早い
「だうしたら良いだらうか」
君は答えられる?
ねえ
笑つて
応えて欲しいよ。