詩人:チェシャ猫
「一番星見ぃつぇたっ」
今でも君の声が聞こえてくるよ
どっちが先に見つけられるかだなんて
毎日のように競争してたね
あの星を見なくなったあの夜から
少しずつ僕らの距離も広がっていたのかな
何も気づかずにいた僕の前にはただ
泣き濡れた君が立ち尽くしていた
あの日果たせなかった約束
今ここでもう一度君に誓うよ
あの一番星をそっと盗んで
リボン結んで君にプレゼントすると
だからもう一度
僕の手を握り締めて。。
君の全て包み込んであげられるほど
頼りがいのある腕じゃないけれど
君のほんのささやかな幸せだけは
零れないように強く抱きしめるから
だからまた二人で
僕の家の屋根に上ろう
そうしてまた聞かせてよ
「一番星見ぇつけたっ」・・・