詩人:はるか
お布団の神様
ごめんなさい
あなたには酷い事をしました
眠気さす 小春日和の
穏やかな日中
日頃からお世話になってるあなた様を
庭の物干しへと
運んでいた私です
足取りも軽やかに階段を数往復
ほんわか布団に包まれて眠る 幸せな妄想を描きながら
あなた様を日溜りの中へ
…魔がさしたのです
汗を含んだあなた様の御身はずっしりと重く
私のかよわき(?)二の腕は悲鳴をあげておりました
いや、嘘は申しますまいここまできては
…面倒臭くなりました
それだけです
私の手を離れた次の瞬間あなた様は何と華麗に
宙を舞ったことか
流れ堕ちる滝のごとく
怒涛の滝つぼの階下へと
ごめんなさい
お布団の神様
なかなか爽快でした
柔軟性のあるあなた様のことだから
大目に見てくださいますよね きっと