詩人:どるとる
不意に こぼれる 滴が
「涙」という形なら
僕はもう笑えない
でも安易に泣けもしない
たとえば いろんな
理由や意味を つけて
生きることに 答えを見出すならば
それくらい 無意味な事はないだろう
僕という空欄を埋める
ちょうどいい答えは
ないほうがいい 寧ろなくていい
生まれたときから空っぽで
意味なんか 知らない
理由なんか わからない
だから僕は 僕からはみ出せない
ずっと 僕のまま
この世界の 一端に
たたずむ 多くの色の中のただの一色に過ぎない。
2015/07/21 (Tue)