詩人:beet
風が耳元でざわめく
耐え切れぬ海面の照り返し
僕は犬と遊ぶ子供を眺めながら
独り海辺に佇む
土砂降りの深夜
君のいない家に居たくなかった僕は
独り真夜中の道を走らせ
気づけば海辺で呆然と夜明けを眺めてる
もう二度と戻らない時間を
思い出したくない
ただ それだけだった
君の居ない週末は
ただ 孤独と憂鬱が待っているだけだった
止めるべきだったのか
意地を張って 本当によかったのか
自分に素直になれない
でも 相手を認めたくない
幾ら考えたところで 答えは出ず
いや 考えたくもなく
時間だけが悪戯に過ぎ
癒されない心の隙間を
風が突き抜けて行く
惨めだ
消えてしまいたい
馬鹿だ
幾ら悔んでも
取り返しがつかない
また 孤独な週末が また訪れる