詩人:どるとる
見渡すかぎりの世界は いつかの思い出を抱えて
すべての人の瞳の中で どこまでも 広がって
蟠りを残したまま めくられていくページ
その先には何があるのか誰も知らない
僕はただ いつでも
笑える隙をうかがって
その時に備えるだけ
はるか 向こう岸まで 悲しみでいっぱい
喜びは あまりに小さくて見えない
それでも まだ 希望は溢れるほど
この世界を 照らして
今日も変わらない朝を届ける
幸せというならばこんな気持ちをいうのだろう
僕は意味もなく笑った。
2015/09/03 (Thu)