詩人:千波 一也
砂時計という名の幽閉を
描くべき色彩に
迷い、
指先一つで 幾度も 幾度も
ながれを
もてあそんで
みた
日没とは
未完の代名詞であることを
証すべき 旅路の
方位を委ねる羅針盤に
相応しい台座の高さを
思案しながら
黎明の刻を
むかえて
みた
架け橋としての虹
いや、
龍神と見紛う走り
と
主題無くして泉は溢れる
或いは真逆か
にわか雨にあらわれた
二つの顔を 思い出せる限り
ならべて
みた
ここはアトリエ・スロウ
時の
許しも
拒みもない
ここは
アトリエ・スロウ
2006/09/09 (Sat)