詩人:重夏
色彩を 失くした 指先で
何を 描けば いいの
貴方を 失くした 心には
何を 置けば いいの
灰色の 曇り空のもと
心が痛んで
呼吸が 見つからない
蒼が 恋しいと 想った
貴方が 恋しいと 想った
想い出だけを 抱締めて
何処へ ゆけばいいの
僕は一人
何処へ ゆけばいいの
風の無い 夜でさえ
心が痛んで
呼吸が 見つからない
音が 恋しいと 想った
貴方が 恋しいと 想った
傍らに
貴方の 呼吸が 無いような
そんな 朝なら もう
僕は 欲しくない
2007/06/06 (Wed)