詩人:さみだれ
瑞々しい木の葉の子
頬に未熟な接吻
音沙汰のない世界の境界
歩いていけたならいいのにね
母の胸に抱かれ
父の手をせがんだ
きみの尊さは生まれてすぐに
きみの高みは歩き出す頃に
心などと言うものは際限ないものだ
より深く知りなさい
見たままに愛さず
きみが信じたものを愛しなさい
梢に止まる鳥たちが
色んな話を聞かせてくれよう
冬の木枯らしへの準備だから
真摯に耳を傾けなさい
太陽がいついかなる時も
見守っていることを忘れずに
きみは長い長い旅を
安心して歩みなさい
世界の境界が賑やかになったら
迷わず歩いていくの
きみは強い子なんだから
誇りを持って生きなさい