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[12331] 雨雲

詩人:野良猫

黒くて重たい雲
そこからきたのは
一粒の大きな雫

雫は優しく広がって
1つが無数に変わる

空を見上げる私の頬を
静かに滴る涙を
いつの間にか無いものにしてしまう

だから
手を伸ばしてみるんだけれど
雲は逃げてしまうから
生きているんだから走って行くの

追いかけたくて
でもできなくて
わかってるから
雨を降らせなきゃいけないこと

だから
私は恋しい青空を待つ
無理に雲を払っちゃいけない

今を強く過ごしていけるように
両手を組んで
雨という雫を見守りました

2004/05/19 (Wed)
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