詩人:野良猫
黒くて重たい雲
そこからきたのは
一粒の大きな雫
雫は優しく広がって
1つが無数に変わる
空を見上げる私の頬を
静かに滴る涙を
いつの間にか無いものにしてしまう
だから
手を伸ばしてみるんだけれど
雲は逃げてしまうから
生きているんだから走って行くの
追いかけたくて
でもできなくて
わかってるから
雨を降らせなきゃいけないこと
だから
私は恋しい青空を待つ
無理に雲を払っちゃいけない
今を強く過ごしていけるように
両手を組んで
雨という雫を見守りました
2004/05/19 (Wed)