詩人:どるとる
くるくると回ってく観覧車に乗って
そのゆったりとした時間の中にいて
地上に着くまでの間が人生だとして
僕らはその中でいくつものドラマに出会う
悲しいこと 嬉しいこと 忘れてしまいたいこと
あるいはいつまでも覚えていたいこと
それらすべての思い出をまぶたの奥に焼き付けて
ここにあるすべての涙や笑顔を思い出と呼ぶなら
忘れてもいいことなんかなに一つない
あなたがいて僕がいて そしてそこに愛が生まれて
気が遠くなるほど長い時間をかけてきっと育んでくもの
そんな濃密な蜂蜜みたいな時間に僕は どっぷり浸かっていたい
甘さの中にも ちゃんとほろ苦さがあるよ
それが生きてることを教えているんだね。