詩人:甘味亭 真朱麻呂
夜は意味もなく涙が溢れてくる
星の瞬きを見ただけでももうダメさ
どうしてなのか
夜は君との暮らしを思い起こさせる
皮肉なことに今日は君と初めてキスした日なんだ
だからかこんなに涙が出るのは
夜は続く
まだまだ朝はこない
夜は続く
意地悪く続く
記憶の奥の奥にあるあの日の夜が鮮明によみがえるよ…
夜が明ける 朝がくる
僕はどうやら気づかないうちに眠っていたようだ
なんだろう気持ちが晴れやかだ
きっとそうか夜を越えたからだな
長く息苦しい
キスした日のあの夜を思い返させる
意地悪な昨日の夜を。