詩人:さみだれ
奇跡が
私たちのそばにいつでもあったなら
とても退屈で
つまらない錯覚を起こすかもしれないね
私たちは
絶望と背中合わせに座っているけれど
それは奇跡の代役で
本当は幸せと手を取り合っているのかもしれないね
私たちは
ときにそれを忘れてしまい
幻惑された人は
夢を見なくなり
漂流した人は
いよいよ死んでしまう
だから
あなたたちが言わなきゃね
奇跡を指差して
背中を押してあげなきゃね
絶望は
私たちのそばにいつでもあったから
とても唐突に
しかし確実に奇跡はあるんだよ
どんな形であれ、さ
2013/02/23 (Sat)