詩人:夢姫
白い息を吐きながら
髪の毛は強風に煽られぼさぼさ
君はしっかり僕の腕につかまって
「寒いね」ってしかめっ面
歩きずらいけど
君が僕にくっついてきてくれるから
寒いのも万更悪くはないかな
細い体を縮こまらせて
下向き下限でちょこちょこ歩きながら
僕に擦り寄って来る君
「寒いね」って言いながら
パーカーのポケットで暖めていた僕の手の中に
冷たい手を滑り込ませてくる
僕だって寒いのに
だけど冷たい手を握り返して暖めてあげる
「暖かい」って微笑む君
その笑顔が見れるだけで
寒いってのも万更悪くない
2004/02/19 (Thu)