詩人:どるとる
音も光もない形も色もない
感情が僕を突き動かしてはじまる旅
世界の端から端まで知ったような口振り
でも本当はここから見える世界しか知らない
それは夏の日の蜃気楼みたいにおぼろげだ
でもどこかあと引く味わい
なんだっていいんだよ多分
理由になるなら それに乗じてしまえばいい
ふと意味もなく木星を目指すような
脈略のない旅でもかまわない
ふとわけもなく流れ星みたいな涙
流れ去っていく いくつもの思い出を
瞳の奥に今焼き付けて
消えないように
なんだっていいんだよ多分
理由になるなら それに乗じてしまえばいい
ふと意味もなく木星を目指すような
途方もないロマンのために
思いつくすべての今望めるだけのすべてために。