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どるとるの部屋


[6685] 木星
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


音も光もない形も色もない

感情が僕を突き動かしてはじまる旅

世界の端から端まで知ったような口振り

でも本当はここから見える世界しか知らない

それは夏の日の蜃気楼みたいにおぼろげだ

でもどこかあと引く味わい

なんだっていいんだよ多分

理由になるなら それに乗じてしまえばいい

ふと意味もなく木星を目指すような

脈略のない旅でもかまわない

ふとわけもなく流れ星みたいな涙

流れ去っていく いくつもの思い出を

瞳の奥に今焼き付けて

消えないように

なんだっていいんだよ多分

理由になるなら それに乗じてしまえばいい

ふと意味もなく木星を目指すような

途方もないロマンのために

思いつくすべての今望めるだけのすべてために。

2015/10/26 (Mon)

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