詩人:雨蛙
落葉の頃思い出は優しくて笑みが零れる冷たい風さえも優しく思えるほどにひらひらと舞うように落ちる葉その一枚一枚に思い出は重なって降り積もっていく落陽の頃思い出は悲しくて涙が零れる緋色の空さえも暖かさを失うほどにゆらゆらと揺らぐように落ちる陽その一欠片一欠片に思い出が重なって沈み暮れていく