詩人:はるか
見渡す限りの
白に包まれた雪原に
いたのは
それが 自由だと
思っていたから
真っさらな 声
真っさらな 心
赤子の涙は何処へ消えた
夢見て伸ばした手は…
手に息を吐きかけながら掻いた雪は
どこまでも 白くて
掻いても 掻いても
枯れ枝一本見つからない
どこまで
離れてしまったのか
もうこのまま
見失ってしまうのか
白い雪に埋もれて
自分さえも消えるのか
ここは遠い
きっと 遠い
最果ての雪原
あなたの声も響かない
私の声も届かない
始終 閉ざされた
偽りの 世界
2007/01/06 (Sat)