詩人:どるとる
命の音に耳をすましていた
とくとくって脈打つ心臓の音に
愛されたぶんまで 僕は君を愛せるかな
言葉では伝えられない悲しみや喜びを
たとえば目には見えないぬくもりや
優しさが その代わりを果たすよ
何もないように
穏やかに流れる時間が
景色を優しく抱きしめている
すべての命あるものに
注がれる陽射しの雨
君が生きていることが何より大事だと
笑ってくれるあなたがここにいる
それはなんて幸せなことなんだろう
押し花にした思い出の数々
引き出しの中にしまった音や光
愛することなんて当たり前なことと
あなたは笑うけど申し訳ないのです
だからせめてちょっとずつ返していこう
返しきれないこの感謝を
ありがとうじゃとても足らないほどの気持ちを
もらった愛以上の愛で返したい
君が笑えばただそれだけで僕も笑える
そんな当たり前なことが今は宝物
キラキラと輝いて思い出を染めてる。