詩人:どるとる
洗濯物をたたむ君の 背中を眺めてる
僕はそれだけで多分幸せになれる
それは淡々とした 風景描写
まだら模様の猫がいて 晴れた空があって
いつもそこには君がいる
ああ 水玉みたいに 描いていく 指先を絵筆にして
思い出になるだろう 景色のすべてを
なんでもない暮らしのワンシーン
何気ない アングルでとらえたカメラはピンぼけ
そして 今日も一日は暮れていく
夕暮れの空が 優しいオレンジ色に
染まったら 帰っておいでこの家に 甘さひかえめな優しさに
名前のないこの風景に 変わらない幸せを描いて そして。