詩人:凪都
頭からかぶさる太陽のブランケットに一つ眉間にシワを寄せ転がるように歌うアスファルトに一人下駄のリサイタルなんて誰も聞いていない道路の彼方蜃気楼に手を振られそうな気がする昼下がり左手に握った一昨年買ったスコップまだ土に濡らしたことが無い揺れる地平線黙して熱中症行き倒れの昼下がり今年も濡らせじまい