詩人:山鳩
沈みゆく夕陽に照らされて
うっすらと微笑んだ
君の横顔
汐風にそよぐ髪は
茜色にきらめいている
大いなる海を駆けてくる
風は冷たくて
どこかしら
こころに奏でて通り過ぎてゆく
ずっと憧れていたこのひととき
人恋しさを募らせるこの秋に
君は僕の傍にいる
親水性防波堤の手すりに
君はからだを預けて
振り向きざまに呟いた
ずっと離れていた時間を埋める
そのコトバに
僕のこころの中のあの日が
またよみがえった
こんな素晴らしい愛に
最後まで最後まで
こたえていきたい
2007/11/03 (Sat)