詩人:綾
フロントガラスの前を桜の花びらがひらりそれは清々しい朝それは春の落としもの移ろいゆく季節に通りすがる私は幸せものですか叶うかもわからない夢のある話をしませんか制服の少女は自転車で春を漕いでゆくこぼれたのかそれとも奏でたのか音が降るように舞う真面目な想いにはっと出会ったんだ睫毛のうえに咲いたとまどいと嬉しさをもてあまして深呼吸