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綾の部屋


[69] 花便り
詩人: [投票][編集]

フロントガラスの前を
桜の花びらがひらり

それは清々しい朝
それは春の落としもの

移ろいゆく季節に
通りすがる私は
幸せものですか

叶うかもわからない
夢のある話をしませんか

制服の少女は
自転車で春を漕いでゆく

こぼれたのか
それとも奏でたのか
音が降るように舞う

真面目な想いに
はっと出会ったんだ

睫毛のうえに咲いた
とまどいと嬉しさを
もてあまして深呼吸

2009/04/22 (Wed)

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