詩人:ぺこベット
ああ僕はここから動かないから
君は好きなように生きればいいよ
泣きたくても僕には目がない
君を抱きしめたくても僕には腕がない
ここに1本足で立っているのさ
君は黄金色の野原を駆け抜ける
僕はただそれを見ているだけ
(目はないんだけどね)
カラカラに干からびた僕を
満たすように撫でてくれる
ある意味では君も僕と同じ
そこから動けずにいるんだろう?
だから今日も僕は1人ぽつんと
黄金色の野原を見つめるだけ
君はまた今日も1人颯爽と
黄金色の野原を駆け抜ける
(ただ1つだけ願いが叶うのなら)
(この体中の憂鬱を吹き飛ばす)
君のような風になりたかった