詩人:月 瑞樹
全てが小さく見える幻想 どんなに抱き合っていても なんにも感触のない映像 こんなに抱きついていても 体を触れ合うことで 手にとれた何か。 私はすぐに逃げてしまうけど 手にあった何か。 こんなところに一人きりで立っていても 誰一人来ないことはわかっているでしょう? 助けも来ないはずの海で 一人溺れてみせる。 君が私をつかむ腕 これが幸せなだけ