詩人:ヒグマドン
ただただ思い描く空はなくて
特別なこともなく
日常は風のない湖畔みたいに
何不自由なく過ぎて行く
道化ほどのホラもふけず
営業ほどのオベッカも使えない
愚直なわざと馬鹿正直を携えて
四苦八苦の坂道ころころ
苦行と試練は他人の元に
これが求めた先のはずがない
棚ぼたな突然の幸せに身を踊らせて
背中を絶望が叩きに来る
覚悟は出来てる
いつでも
望むところだ
成年期に訪れた
怒りと憎しみ
ついでに諦めともどかしさ
俺はあわれな
裸の聖騎士
からっぽな
からっぽな…
2013/08/08 (Thu)