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詩人:かし
ぼくはそんなことばかりやっていた
ぼくはこんなにもくだらなかった
それは突然の出来事で
悲しくて涙溢れた
誰もが思いもしない方法で
いままでやってのけたけど
やっぱり最後はぼくじゃなかった
過ぎ去ってから分かった
誰よりも頑張っている
そんな証明になるならいい
だから諦めなきゃならなかった
でも後輩に「頑張るな」なんて言えない
「最後に握手だけしてください」
血豆が潰れた手を差し出すエース
あの時から分からなくちゃならなかった
もう頑張らなくなったぼくは
恥ずかしがりながら
その手を握った