詩人:柚
虹色に空が光るころ
もうすぐ咲きそうな桜の下で
互いの目を見ながら
約束した
もう何年経ったかな
学生服が懐かしい
思い出の友との久々の再会
待ち遠しかった
なにより君と会えること
昔よりもずっとキレイになった
照れながら話しかけた僕に
変わらないね と微笑んでくれた顔に
どこかほっとした
その笑顔の君の
左手の薬指にはキレイな指輪が輝いている
結婚したんだという一言
そっか 良かったね おめでとう
約束を君は
ちゃんと叶えたんだね
最後のさよならから
あの時交わした「それぞれ幸せになろう」
だから僕は君に秘密にしなくては
まだ君の事を忘れられずにいるということを
勝手でごめん
だけど
今だけはその笑顔を見れて良かったと思う