詩人:洲砂
透き通る りんご朱でない魅力それが 不思議 。閉じ込めた 気泡が刻を止め、ゆらゆらとした陽光を受け入れては静かなテーブルにその香りを白く白く踊らせるりんごの胎内で生き続ける 不思議 。私は刻に愛される透明なりんごでなければ朱ですら ない。それを活力に感じることもできれば、悲しく思うこともあるそれがヒトの不思議 。悲しみが魅力でさえある、と今もなお白く香るのかい