詩人:夢野咲道
心の襞に刻んだ記憶の轍その一片の想い出が剥がれて消えた夜私は心の中でひと粒の涙を流したあの場所には今はもう誰もいないそこにいた二人の事は今はもう誰も知らない心の襞に刻んだ記憶の轍を辿ってもただ、途切れた跡が残るだけしかし、私は覚えている遠い日の風景は今も記憶の中にあるだから、私は忘れない