詩人:アイ
手を放せば飛んでいってしまう風船
同じ様に私も飛んでいって
軽い私は空っぽで
割れてしまうか
萎びてどこかへ落ちていくだけ
日差しを浴びて
パンパンに腫れた心は
触れるモノ全てに怯えて
強がって優雅に青空を飛んで見せても
どう見たってただフラフラさ迷う淋しい体
いっそ木に引っ掛かって
惨めに助けを待つのも良い
そんな事を考えながら
ビルの影に追いやられて
見る人も前を向き去っていく
何も考えず
またフラフラ下を向きながら
いっそ割れてしまおうか
落ちる所まで落ちて
地をはってみるのも悪くはないかもね
2007/04/15 (Sun)