詩人:ヨミ
繰り返し流れる歌のよう
いつからか響いた雨音も
忙しなく見える街に埋もれ
優しさを忘れるのに慣れていた
遠ざかるあの日の僕が
何もかも否定するようで
曖昧な絆にサヨナラする
初めから無かったと思うことで
逃げるよりいくらか楽になれる
新しい居場所はここなんだと
変わらず求めればいい
冷えた心の中からは
暖かい言葉を探せないよ
わかっていても僕らは
嘘でいいからと空回って
傷付いた誰かを忘れ
狭い世界躍らされていく
こんなにも不自由な心を笑う
夢の中漂うように
生きていけるわけじゃないのに
寄り添える安らぎ探してばかり
繰り返す雨音狂いなく
水溜まりを駆けたあの頃を
思い出す今だけ昨日より
優しい気持ちになれる