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ヨミの部屋


[70] 窓の外
詩人:ヨミ [投票][得票][編集]

繰り返し流れる歌のよう
いつからか響いた雨音も
忙しなく見える街に埋もれ
優しさを忘れるのに慣れていた

遠ざかるあの日の僕が
何もかも否定するようで
曖昧な絆にサヨナラする

初めから無かったと思うことで
逃げるよりいくらか楽になれる
新しい居場所はここなんだと
変わらず求めればいい

冷えた心の中からは
暖かい言葉を探せないよ
わかっていても僕らは
嘘でいいからと空回って

傷付いた誰かを忘れ
狭い世界躍らされていく
こんなにも不自由な心を笑う

夢の中漂うように
生きていけるわけじゃないのに
寄り添える安らぎ探してばかり

繰り返す雨音狂いなく
水溜まりを駆けたあの頃を
思い出す今だけ昨日より
優しい気持ちになれる

2011/05/18 (Wed)

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