詩人:是清。
プリイツ・スカアトの襞を多くする重くなつたセエタアに引火する今何て云つた?数年前の機械ぢや妾、上手く聞き取れないよ動かない儘で居たい/動けない儘で居たい怠け者の體は一層、生温い椅子に馴染むで居るよおどけて居た/誤魔化して居たツケがやつと廻つて来たね万歳多分まう鳥渡すれば鼓膜の震えも/愚図ついた空も此処一帯の湿度もすぐに/元通り。