詩人:トケルネコ
寝入る前に聴く
深い吐息が咲く
肺にわずかな花弁
ワタと木屑に包まる
ライオンは草原を梳く流星
葡萄酒と蜂蜜が午後の雨に滴る
どこからか 痛みにかしずく騎士の祈り
その盾は幾星層の純白の貝殻に覆われて
あぁシアワセね、波紋の中心に羽化する蝶
とけてカタチもなく ただひっそりと冷たい柄
炎と石板 紅いローブから覗く老婆の唇
また逢おう・・・・そう穹が啼き
まだお前は・・・・光の牙が貫く
網にかかるものなら
あの蹄の音を掴まんと
乾いた眼差し 開く
泥土の1815:ワーテルロー
耳に残る遠雷